アマゾンの有料会員向け宅配サービス「Amazonパントリー」ネットスーパーと違いは?

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Amazonパントリー

日本Amazonが、Amazonプライム会員向けに食品や日用品を中心とした低価格の商品を全国各地にお届けする宅配サービス「Amazonパントリー」を2015年9月15日に開始しました。

1箱290円の専用Boxに入るだけの商品を追加して、最短当日~3日に自宅などへ届けてくれます。

「Amazonがネットスーパー業界に参入!?」という見方もでき、Amazonパントリーとネットスーパーの違いに注目しながら、新サービスの特徴を紹介したいと思います。

Amazonパントリーの特徴

食品・日用品は約5000品目(生鮮品を除く)

Amazonパントリーで注文できるのは、食品・日用品、約5,000品目

生鮮食品(肉、魚、野菜、果物など)はなく、いわゆる「冷蔵庫に入れなくてもOKな、常温保存や保管が可能なもの」を取り扱っています。

ネットスーパーだと、特売商品以外は店頭価格よりも割高なことが多いのですが、Amazonパントリーでは、スーパーやドラッグストア並の低価格で購入できるのがメリットです。

カテゴリーは食品、飲料、日用品、ヘルスケア、美容関連、ペット用品などの消耗品。

取扱い品目が多いので、いつものように検索をかけたり、用途や目的、シーンに合わせたおすすめ商品セット「テーマBox」から選んだりします。

テーマBox

○今週末、自宅で友だちを沢山呼ぶので、お菓子や飲み物を届けて欲しい。
○キッチンの消耗品をまとめ買いしたい。
○風邪を引きそうなので、必要なものを用意したい。

など、欲しい商品に関連性が高ければ、テーマBoxから探した方が、自分が必要とする商品に出会いやすくなります。

例えば「徹夜でTVドラマシリーズを一気見する」「締め切りが近い仕事を寝る間を惜しんでやる」という時は「夜更かしセット」を見てみます。

栄養ドリンクや炭酸飲料、インスタントコーヒー、インスタントヌードル、ポテトチップスなど、眠気を吹き飛ばしたり、小腹を満たしたりするのにぴったりな商品を取り揃えています。

Amazonプライムの1特典

Amazonパントリーは、有料会員制度「Amazonプライム」の特典の1つです。

その他、Amazonプライム特典は以下の通り。
「有料のお急ぎ便が無料で使える」以外にも、様々な特典が用意されています。

【お急ぎ便・お届け日時指定便】
最短で当日お届けする「お急ぎ便」や「お届け日時指定便」が、いつでも無料で利用可能。必要な商品をすぐに受け取りたい時や配達時間を指定したい時に便利です。

【プライム・ビデオ】
人気の映画やTV番組、アニメなどが、追加料金無しで見放題。
Android、iOSのスマートフォンやタブレット、SmartTV、パソコン、ゲーム機器など様々なデバイスで楽しめます。

【Kindle本が毎月1冊無料】
Kindle電子書籍リーダーやFireタブレットを持っていれば、好きな本を毎月1冊無料で読めます。対象タイトルは、2万冊以上の和書(ベストセラーやコミックを含む)や60万冊以上の洋書。

【会員限定先行タイムセール】
お得なタイムセールに30分早く参加できる為、お得な商品が購入しやすくなります。

またAmazonプライム会員には、ベビー用品がお得に買える「Amazonファミリー」や、学生向けの「Amazon Student」があり、それぞれ異なる特典があります。

【Amazonファミリー】
ベビー用おむつ・おしりふきの定期おトク便が15%OFF。
3,900円分のクーポン(ベビー用品を5,000円以上購入)をプレゼント。
お得な会員限定セールが利用できる。

【Amazon Student】
※大学、大学院、短大、専門、高専の学生が対象
全ての書籍に+10%のポイント還元。
日用品・サプリメントが10%OFF。
最初の6ヶ月は無料。年会費は半額以下の1,900円。

取扱い手数料は1箱290円

パントリー専用ボックス

取扱い手数料(≒送料)は1箱あたり290円

注文量によっては2箱、3箱になる場合もあり、各箱ごとに取扱い手数料がかかります。

1箱あたりの取扱手数料は、従来のネットスーパーの送料(平均は1回300円+税)と、ほとんど変わりません。

ただし「5,000円以上で送料無料」など、注文合計金額に応じた無料サービスが無いです。

まとめ買いしても取扱手数料はかかり、箱ごとに倍々の料金がかかるのは、ちょっとデメリットですね。

年会費は3,900円とお高め

Amazonプライムの年会費は3,900円(学生だと半額以下の1,900円)。

ネットスーパーでも月会費がかかる所もありますが「月何回利用しても送料が無料」や「留置きサービスが使える」という特典が付いています。

月会費は500円+税、1年間の利用で6,480円。
Amazonプライムとの差額は2,580円、Amazonパントリーを年9箱以上利用すれば、ネットスーパーよりも割高になります。

「Amazonパントリーだけの利用の為に、Amazonプライム会員になる」というのは、あまり賢い選択とは言えませんね。

あくまでも「特典の一つ」と考えた方が良いでしょう。

全国配送、お届けは1~3日後

注文した商品は、発送拠点の神奈川から全国に1~3日間でお届け
首都圏では注文当日に受け取れる場合もあります。

「私書箱、空港内の宅配便受け取り窓口、営業所止め、離島」への配送は対象外。

Amazonパントリーは、Amazonプライム特典の一つですが、最短当日お届けの「お急ぎ便」は利用できません。

ネットスーパーは、基本的に「今日注文で当日配送」なので、それと比較すると遅く感じますが、全国配送で当日~3日以内に商品が届くのはスピーディーですね。

ちなみに似たような商品の取扱いと全国配達を行なう、SEIYUドットコム「SEIYU倉庫館」は、注文完了後1日~5日以内にお届け。

その為、地域によっては「Amazonパントリーの方が到着が早い」という場合も大いに考えられます。

利用にはクレジットカードが必須

クレカ払い

アマゾンの支払い方法には「クレジットカード、コンビニ、ATM、ネットバンキング、電子マネー」があります。

Amazonプライムの利用には、年会費3,900円のクレジットカード払いや、無料体験でもカード情報の登録が必要な為、Amazonパントリーの継続利用にはクレジットカードが必要不可欠です。

ネットスーパーの支払い方法には、代引き引き換えや口座振替など、クレジットカードが無くても使えます。

参照:各ネットスーパーの支払い方法まとめ!お得に買い物する方法を比較してみた

その為、諸事情でクレカが使えない、使いたくない人にとっては、Amazonパントリーの利用は難しそうですね。

使い方

では実際にAmazonパントリーの使い方を見ていきます。

利用の際にはAmazonプライム会員への登録が必要不可欠です。
「30日間無料体験」もあるので、すぐに年会費3,900円を支払うのに抵抗がある人は、まず無料体験から始めることをおすすめします。

1.欲しい商品を探してカート追加

カテゴリーや検索機能を使って欲しい商品を探します。

パントリーBoxに入れられる商品は「Amazonパントリー」のロゴマークが表示されているので「カートに追加する」ボタンを押せば、商品がパントリーBoxに追加されます。

パントリーBox1箱あたりの容量は「52cm × 28cm × 36cm」または「12kg」が基準。
使用率が100%以上になると、2箱目に商品が入る仕組みになっています。

ちなみに各商品の使用率は、サランラップで2%、500mlペットボトル飲料で5%、小麦粉1kgで8.5%、キッチンタオル4巻入で17%。

使用率が100%を超えて2箱目に突入するのは、よほどの複数大物買いか大量注文しない限りは無さそうですね。

2.注文を確定

カートで商品を確認後、注文を確定します。
取扱い手数料は1箱290円。

1回で注文したAmazonパントリー対象商品は、まとめて発送されます。
ちなみに対象外の商品を同時注文した場合、それぞれ別の配送になります。

3.お届け

通常1~3日で商品が届きます。
通常配送のみ利用可能なので、Amazonプライム会員でも、商品到着まで1日以上かかることもあります。

口コミ・評判

Amazonパントリーに関する口コミや評判をまとめました。

Amazonパントリーって正直どう?

管理人の意見

アマゾンで商品を安く買おうとすると「同一商品の箱買いやまとめ買い」という場合が多いように思います。

一方で、1個あたりの単価が高かったり、商品ごとにお届け予定の日数が違ったり、別々に送料がかかったりなど「個別で商品を注文する際のまとめ買いがしにくい」というデメリットがありました。

Amazonパントリーは「1つ1つの単価が安い食品や日用品などの消耗品を、まとめて買いたい」という時に役立つ宅配サービスです。

生鮮食品の取扱いは無し、当日配送は首都圏の一部地域のみなど、ネットスーパーや有機野菜などの食材宅配サービスとは、また一線を画しています。

例えば、ネットスーパーの利用シーンで良くある「夕飯に必要なお肉や野菜、手作りのお惣菜などを、今日の昼過ぎに届けて欲しい」という使い方はできません。

ちなみに日本アマゾンでも生鮮食品などを宅配する「アマゾンフレッシュ」の展開を検討しているようなので、今後の動きに目が離せません。

その為、Amazonパントリーの登場は「既存のネットスーパーに対抗する」というよりも
「Amazonでより安く便利に買い物ができるようになった」「ネット通販で食品や日用品をまとめ買いする際の選択肢が増えた」という考え方が適切です。

利用に際して、一箱あたり290円の取扱い手数料やAmazonプライム会員の年会費3,900円がかかるので「Amazonパントリーだけ使う」はかなり不経済。

まずは30日間の無料体験で「自分の生活で、利用する価値が有るかどうか?」を見極めてみて下さい。