対応店舗を4倍以上に!ライフネットスーパーの本格展開で数年後に何が変わる?

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ライフネットスーパーが本格化

【2015年7月22日】

首都圏や近畿圏にスーパーマーケット「ライフ」を展開するライフコーポレーションが、ネットスーパーを本格展開を検討しています。

ライフネットスーパーは2012年から運営を開始していましたが「採算が取れない」として、実験的な取り組みに留まっていました。

では、ライフネットスーパーが本格展開することで、今よりもどのような部分が私たちにとって便利になるのでしょうか?

今後、ライフネットスーパーに起こること

ライフネットスーパー

配送専用倉庫からの出荷

ライフネットスーパーでは、注文の商品は全て近くの店舗から配送していますが、配送専用の倉庫を確保して、商品の配送を検討しています。

いわゆる「ネットスーパー専用」の配送場所を設けることで、得られるメリットは以下のことが考えられます。

○配送エリアが広がり、より多くの家庭で利用できる。
○配達便や利用可能な時間帯が増え、ライフスタイルに応じて使いやすくなる。
○取扱い商品が増えることで、商品購入の選択肢が広がる。
○近隣店舗をカバーできる為「注文締め切り前に、配達便がいっぱいになる」「人気商品の品切れ」が起こりにくくなる。

サミットネットスーパー(サービス終了)のように、注文を受けてから生鮮食品の加工を行なう専用の加工センターを設ければ、いつ注文しても新鮮な食材が受け取れますが、そこまで踏み切るかは現状不明。

ネットスーパー専用店舗としては、イトーヨーカドーの「ネットスーパー西日暮里店」がありますが、それと似たようなサービスになると思います。

参照:1日23便体制!セブン&アイがネットスーパー専用店舗(西日暮里店)を8日に開始

対応店舗が3年で倍以上に増える

対応店舗が3年で倍以上

2015年7月現在、ライフネットスーパーの対応店舗は、18店舗(首都圏10店舗・近畿圏に8店舗)。ライフの店舗数が首都圏108店、近畿圏142店なことを考えると、規模はまだまだ小さいです。

ライフではネットスーパーの対応店舗数を、将来的に3年で40程度まで増やすとしています。

ライフの店舗数と比較すると、まだまだ少ないように感じますが、対応店舗数が増えれば増えるほど配送エリアが広がる為、より多くの家庭で使えるのは良いですね。

受取ロッカーサービスも本格化

ライフネットスーパーの受取ボックス便

注文した商品を自宅ではなく店舗内のロッカーで受け取れるロッカー受け取りサービス

現在、利用できるのは神田和泉町店(東京都千代田区)と落合南長崎店(東京都豊島区)の2店だけですが、店舗数を増やす見込みです。

ロッカー受け取りサービス「受取ボックス便」は、注文時に配達便の指定で「受取ボックス便」を選び、受取時間帯にロッカーへ行き、注文完了メールに記載された受取番号を入力すれば、商品を受け取れるサービスです。

受取時間帯は通常の配達便よりも長く、自ら店舗まで出向くので送料は無料

○受け取るまで、在宅するのが面倒。

○仕事が何時に終わるか分からないので、配達便を利用しにくい。

○子どもと買い物へ行くと、自分の思うように商品が選べない。

○店頭の商品を選んだり、レジに並んだりする時間を短くしたい。

……という場面で、受取ボックス便は便利に活用できます。

ネットスーパーで注文し忘れた商品や自分の目で見て買いたい生鮮食品、注文できない冷凍食品があれば、ちょっと買えば、それで今日の買い物が済ませられます。

定額制サービスの導入

定額制サービスの導入

ライフネットスーパーの送料は1回300円+税または500円+税
一定金額(3,000円以上または5,000円以上)の購入で送料無料になります。

一部のスーパーでは「月額500円で、その月に何度使っても送料無料」になる、定額制サービスを実施していますが、今後ライフネットスーパーでも似たような定額制サービスが導入される可能性があります。

ネットスーパーのデメリットの一つに「送料が高い」が挙げられますが、定額制サービスが利用できれば、送料1~2回分の料金で実質使い放題です。

今まで「送料が割高で利用を躊躇していた」という家庭でも、気軽に使えるようになれば、日々の買い物がより便利になりますね。

ネットスーパーの運営側にしても、定期利用者が増えれば増えるほど、事業も軌道に乗りやすく、より一層サービスの充実が図りやすくなります。

最後に

今回、ライフコーポレーションがネットスーパーの本格展開に踏み切った理由としては「今後のネットを使った顧客争奪が激しくなる」ことへの懸念と「黒字が見えた店もある」という将来への展望などが挙げられています。

ネットスーパーを利用するメリットは「注文した商品が当日または翌日に届く」こと。
利用可能エリアが増えたり、各家庭のライフスタイルに合わせたサービスが実施されたりすることで、より多くの人がネットスーパーの便利を実感できると思います。

「実は儲かっていない」と言われるネットスーパーですが、これからもライフを始めとして、各社のネットスーパーの動向に注目してみたいと思います。