Amazonパントリーと従来型ネットスーパーの違いは?使い勝手やお得度を比較してみた

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Amazonパントリーとネットスーパーの違い

Amazonの新しい宅配サービス「Amazonパントリー」。

食品や日用品を中心とした低価格商品を、専用のパントリーボックスに追加して、自宅まで1箱あたり290円で当日~3日に自宅まで届けてくれます。

サービス開始時には「Amazonがネットスーパー業界に参入!?」と騒がれていましたが、実際の所はどうなのでしょうか?

Amazonパントリーと従来型ネットスーパーの違いを、SEIYUドットコム(西友ネットスーパー)と比較しながら、見ていきたいと思います。

Amazonパントリーとネットスーパーの違いは?

品揃え

Amazonパントリー

食品、飲料、日用品、ヘルスケア、美容関連、ペット用品などの消耗品を約5,000品取り扱っています。

SEIYUドットコム

取扱い商品数は約30,000品

ネットスーパーでは、生鮮食品や加工食品を中心とした日々使う食材や日用品。
SEEIYU倉庫館では、常温保存がOKな食品やケース飲料、ヘルスケア、美容、衣料品、ペット用品など。

管理人の意見

大手のネットスーパーと比較すると、冷蔵・冷凍が必要な生鮮食品や加工品、冷凍食品が扱えない分、Amazonパントリーの取扱い品目の少なさが際立ちます。

「食材や日用品の買い置きが少なくなってきたから、ネット通販でまとめ買いをしよう」という時は、ネットスーパーや普通のAmazonを利用した方が、普段使っている商品を買い求めやすいです。

商品の値段

では肝心の商品の値段は、どの程度安いのでしょうか。

AmazonパントリーとSEIYUドットコム(ネットスーパー)の両方で取り扱っている商品で比較してみました。

商品 Amazonパントリー SEIYUドットコム Amazon
キリン アルカリイオンの水 2L 90円 81円 109円
アサヒ スーパードライ(350ml×6) 1,144円 1,077円 1,234円
日清キャノーラ油 1300g 606円 318円 606円
カロリーメイト ブロックメープル味 145円 159円 170円
スコッティ フラワーパック 12ロール ダブル 331円 329円 908円
エリエール ティシューキュート5パック 233円 238円 307円
ムーニー おしりふき やわらか素材 つめかえ用 80枚入×8個 716円 802円 なし
取扱い手数料・送料 290円 324円 なし
合計 3,555円 3,328円

さすがは「カカクヤスク」を掲げている西友だけあり、Amazonパントリーよりも総合計金額が安くなりました。

今回は重くてかさばる商品を中心に入れた所為もあり、意外とすぐにパントリーボックスの1箱あたりの使用率が100%を越えました。

1回の買い物合計額が3,000円になるのは、良くある話。
ただし普段ネットスーパーや他のネットショップで「5,000円以上で送料無料」のまとめ買いをしている人にとっては「あれ?パントリーボックスって意外と商品が入らない?」と不満に感じやすいです。

上記の商品を注文すると、パントリーボックスの使用量が104%になってしまうので、実際の取扱い手数料は2箱で580円です。

一つ一つの商品価格を見ていくと、Amazonパントリーで買った方が安い商品も多々あります。

ただし日清キャノーラ油 1300gのように、普通のスーパーでは考えられないくらい、高額な値段が付いている商品も少なくありません。

SEIYUドットコムは「全体的に安い」に対して、Amazonパントリーは「商品によって価格の上下が激しい」と言えますね。

配送エリア

Amazonパントリー

全国配送(離島を除く)
詳しくは「Amazonパントリーの配達不可地域」を参照。

SEIYUドットコム

配達方法が「ネットスーパー便」と「SEIYU倉庫館」で、配送エリアが異なります。

【ネットスーパー便】
北海道・東北:北海道、宮城
関東:東京、神奈川、埼玉、千葉
中部:長野、愛知
関西:滋賀、大阪、京都、兵庫
九州:福岡、長崎

【SEIYU倉庫館】
全国配送

管理人の意見

生鮮食品を購入目的でなければ、どちらを利用しても問題なく注文した商品を届けてくれます。

ただし離島に住んでいる人は「自分が住んでいる地域に対応しているか?」を利用前にチェックしてみて下さい。

年会費など利用条件

Amazonパントリー

Amazonの有料会員「Amazonプライム会員」が利用できる特典(宅配サービス)の一つです。

Amazonプライム会員の年会費は3,900円(学生は1,900円)
月額換算すると1ヶ月あたり325円かかります。

加えて1箱あたり290円の取扱い手数料がかかるので、Amazonパントリーの為だけに、プライム会員になるのは賢い判断とは言えません。

他にもプライム会員特典が色々とあるので、

【プライム会員特典】

  • 有料のお急ぎ便が無料になる
  • 人気の映画やTV番組、アニメなどが、追加料金無しで見放題
  • Kindle本が毎月1冊無料
  • 会員限定先行タイムセール

SEIYUドットコム

入会金・年会費は無料

これはSEIYUドットコムに限った話ではなく、ほぼ全てのネットスーパーで入会金や年会費は無料です。

管理人の意見

年会費が3,900円&利用ごとに取扱い手数料がかかるAmazonパントリーは、それだけの目的で利用するには、非常にコスパが悪いです。

「他のプライム会員の特典を活用しながら、たまにAmazonパントリーを使う」という使い方が合っています。

ちなみに、一部のネットスーパーでは月額制を設けていますが、これは月額300~500円+税を支払うことで「何回使っても送料無料」や「不在時に留置きができる」というメリットがあります。

その為、月に1回以上の定期宅配を考えている人は、ネットスーパー(特に月額サービス有り)を利用した方が、得られる金銭的なメリットが多いです。

支払い方法

Amazonパントリー

Amazonは支払い方法が豊富。
クレジットカードを持っていない人でも、買い物がしやすいです。

  • クレジットカード払い
  • コンビニ払い
  • ATM払い
  • ネットバンキング払い
  • 電子マネー払い
  • Amazonギフト券
  • Amazonポイント
  • 代引き引換(1回300円+税)

SEIYUドットコム

  • クレジットカード支払い
  • 代引き引き換え

代引き引き換え手数料は1回200円+税。ネットスーパーだけの利用ならば無料です。

普段から西友系列のお店を良く利用する人にとっては、かなり使い勝手の良い1枚です。

管理人の意見

支払い方法がネットスーパーは「クレジットカードと代引き」のほぼ2択に対して、Amazonは多種多様な選択肢から自分に合った方法が選べます。

ただしAmazonプライム会員になるには、クレジットカードの登録が必要不可欠。
元々クレカを1枚も持っていないのであれば、ネットスーパーを利用する他ありません。

ちなみに、ネットスーパーには特定のカード払いで商品代金が割引になる優待サービスが受けられます。

仮にAmazonパントリーとネットスーパーで同じ商品が同じ値段だとしても、ネットスーパーの方が安く買えますね。

関連リンク:ポイント倍、割引!クレジットカードでお得なネットスーパーまとめ

お届けまでの日数・配達時間帯

Amazonパントリー

通常1~3日でお届け。
発送拠点が神奈川なので、首都圏では注文当日に受け取れる場合もあります。

お届けは通常配送になり、お急ぎ便やお届け日時指定便は利用できません


SEIYUドットコム

【ネットスーパー便】
当日または翌日以降にお届け。配送日の指定が当日から4日目までできます。

15時までの注文当日配送が可能なので「今日、明日中に商品を届けて欲しい」という要望にも応じてもらえます。

ただし配達便ごとに受付け上限があり、上限に達した段階でその日時の配達便が締め切られます。その為、注文した時間帯によっては、希望の配達便で配送されない可能性もあります。

配達時間帯と注文締め切り時間(一部エリアを除く)

注文締切時間 10:00~12:00 12:00~14:00 14:00~16:00 16:00~18:00 18:00~20:00 20:00~22:00
~当日0:00
~9:00 × ×
~11:00 × × ×
~13:00 × × × ×
~15:00 × × × × ×

【SEIYU倉庫館】

  • 最短でお届け
  • 時間のみを指定してお届け
  • 日時を指定してお届け

最短でお届けの目安は、注文日の翌日~5日後。

時間指定をする場合は「8:00~12:00」「12:00~14:00」「14:00~16:00」「16:00~18:00」「18:00~20:00」「20:00~21:00」の1日6便から選べます。

配達日時を指定する場合は、注文日から4日~9日後と、かなり遅くなります。

管理人の意見

「今日明日中に商品を受け取りたい」という場合、最も早く届けてくれるのは、ネットスーパーです。

「ネットスーパー>Amazonパントリー≧SEIYU倉庫便」という感じ。
住まいの地域によって、お届けにかかる日数が異なるので、実際に配送便を選ぶ段階で見極める必要があります。

Amazonパントリーのデメリットは、Amazonの通常配送になるので、注文確定前にお届け時間帯が分からないこと。

「商品が届く日付と時間帯を指定したい」という場合は、ネットスーパーの一択です。

送料

Amazonパントリー

注文数や合計金額に関わらず、1箱290円の取り扱い手数料がかかります。

商品代金以外にかかる金額は、取り扱い手数料しかないので、送料と考えても差し支えありません。

Amazonパントリーボックスの1箱あたり、大きさは52×28×36(cm)、重さは12kgまでを目安に商品を入れられます。

商品を入れるごとに、パントリーボックスの使用率(%)の数値が上がり、どれぐらいの量の商品を入れているのかが一目でわかります。使用率が100%を越えると2個目に入ります。

商品を保護する為、注文時に表示された数以上のパントリーボックスが発送される場合がありますが、注文確定時に表示された分を越える取扱手数料は発生しません。


SEIYUドットコム

1回あたり300円+税

「ネットスーパー便」と「SEIYU倉庫館」のどちらか一方または、両方を利用するかで、送料無料になる合計金額が変わります。

5,000円以上で無料:ネットスーパー便。ネットスーパー便&SEIYU倉庫便
1,980円以上で無料:SEIYU倉庫館

SEIYU倉庫館だと、重量や配送物流費の負担が重い商品を注文した場合、送料とは別に重量手数料が1点ごとに300円+税かかります。

重量手数料がかかる商品としては「1.5L×8本」「500ml×24本」「350ml×24本」などの水やジュース、アルコール類などのケース売りの飲料が挙げられます。

また大型商品を注文した場合、購入金額が5,000円以上だと送料無料。
SEIYU倉庫館だけ注文の場合は、別に特別配送料がかかります。

管理人の意見

Amazonは基本的に送料無料で届けてもらうことが多いので、Amazonパントリーの「1箱290円」は高く感じがちです。

ただしネットスーパーの平均的な送料が、1回あたり300円+税または500円+税なことを考えると安いです。

ネットスーパーでは「5,000円以上の購入で送料無料」という特典もあります。
ただし家族人数が多かったり、まとめ買いをしたりしない限り、日常使いで1回5,000円以上の買い物をする機会は少ないです。

ちなみにネットスーパーの中には、月額300~500円+税で何度使っても送料無料になる月額サービスを提供していたり、店頭受け取りで送料が無料になったりする場合もあります。

月1回未満のその都度利用や、自宅まで注文した商品を届けてもらう宅配サービスとして考えると、Amazonパントリーとネットスーパーに大きな差はなく、むしろAmazonパントリーの方が安く感じやすいと思います。

ただし商品数が1回15品(目安)以上になると、パントリーボックスが2個目に突入して、取扱手数料が+290円かかるので、大量のまとめ買い時はネットスーパーの利用が向いています。

受け取り方法・不在時対応

Amazonパントリー

「注文内容を確認・変更する」で、選択したお届け先住所に届きます。

Amazonのような、店頭受取りは行なっておらず、私書箱、空港内の宅配便受け取り窓口、営業所止め、離島は配送対象外です。

不在時の場合は「不在票が投函されるので再配達をお願いする」または「宅配ボックスに商品を入れてもらう」が利用できます。

SEIYUドットコム

ネットスーパー便は、生鮮食品を扱う関係上、手渡しでの受け取りが必要です。
お届け時に留守にすると、宅配ボックスに配送されないので、再配達の手続きを取ります。

再配送料で400円+税かかり、再配達でも受け取れない場合は、キャンセル手数料400円+税が追加される為、確実に受け取れる日時を指定する必要があります。

一部店舗では、注文した商品を店頭のロッカーで受け取れる「うけとロッカー」や、サービスカウンターで受け取る「どーぞカウンター」サービスも利用できます。

SEIYU倉庫館の場合、不在時対応は「不在票投函」または「宅配ボックスの利用」と、Amazonパントリーと同じです。

管理人の意見

AmazonパントリーとSEIYU倉庫館は、他の通販サイトと同様の受け取り方と不在時対応になるので、どちらを選んでも大差ありません。

ただしネットスーパーの場合は、配達時間帯に在宅して確実に受け取る必要があり、スーパによっては再配達料がかかる為、帰宅や在宅時間が不規則な家庭では使いにくさを感じやすいです。

ちなみに一部のネットスーパーでは、玄関先や車庫などに、カギ付きの留置きボックスに商品を入れてくれる留置きサービスも利用できます。

参照:不在時も安心なネットスーパーの留め置きサービスを活用する

まとめ

Amazonパントリーとネットスーパーの違いから、希望や目的に応じた使い分け方をまとめてみました。

【Amazonパントリー】
・Amazonプライムを利用している。
・通常のAmazonよりも、個数を少なく安く買いたい。

【ネットスーパー】
・生鮮食品も合わせて購入したい。
・幅広い品数から商品を選びたい。
・全体的に商品が安い方が良い。
・各スーパーのPB商品も買いたい。
・配達日時の指定がしたい。
・自宅以外でも受け取りたい。
・割引優待が受けられるクレジットカードを持っている。

Amazonパントリーはあくまでも「通常のAmazonでは買えない個別商品を安く買う為」の有料会員限定の宅配サービスです。

従来型のネットスーパーと比較した場合は、ややデメリットが目立つので「欲しい商品が安く合った時に利用する」という使い方が向いていると思います。